1947-08-28 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 第16号
○中西功君 私の意見としては、この各大きな生命保險會社が組合見たように作つておるこういう會社に整理を任せるということは、さつき政府委員の説明では、能率がいいとか何とかこうふうな理由が擧げられましたが、反對に現在のような情勢の下では、結局整理が非常におかしく行われる可能性、危險性を非常に含んでおると思います。
○中西功君 私の意見としては、この各大きな生命保險會社が組合見たように作つておるこういう會社に整理を任せるということは、さつき政府委員の説明では、能率がいいとか何とかこうふうな理由が擧げられましたが、反對に現在のような情勢の下では、結局整理が非常におかしく行われる可能性、危險性を非常に含んでおると思います。
それから損害保險會社が直接に受けたところの損害、これに對しまして補償を要する額が五十四億五千萬圓、合せまして二百十億見當、かような内譯と相成つておるわけでありますが、尚今後の見透しといたしまして、協榮生命保險會社に對しまして本法案通過の結果補償を要する額が五億圓、それから東亞火災に對しまして補償を要する額が三十五億圓、合計四十億圓というふうに大體豫想しておるのであります。
○政府委員(福田赳夫君) 「主務大臣の定める日」の大體の見當は、これは協榮生命保險會社にありましては、經理の見當は大體付いておるのであります。ということは、承繼せられるところの資産、負債の見透しというものは、これは現在において大體の構想を持つておるのでありまして、只今私共が考えておりまするのは、權利義務が承繼できれば、その承繼の後において成るべく速かな機會にやるというふうな段取に相なつております。
生命保險會社は二十一ありまして、その大部分が資本金を喪失することに相成ります。喪失するものの中又大部分が國家補償の交付を要するのであります。損害保險會社になりますと十六社、この中一社が資本金を喪失いたしまして、國家補償の交付を要するものはないというかような状態であります。
それから第三點といたしましては、聯合國保險會社の利益を最大限に保證すべしということが言われておるのでありまするが、この聯合國保險會社の利益というのは、これはどういうことでありますかと申しますると、生命保險會社でありまするサン・ライフ・インシユランス、マニフアクチユア・ライフ・インシユランスの二つの會社が保險業務を日本においてやつておつたのであります。
協榮生命の方は、全生命保險會社が出資いたしておるのであります。出資金の總額は五十萬圓、東亞火災の方は全損害保險會社が出資しておるのでありまして、その資本の總額は二千五百萬圓、かように相成つておるのであります。それから次にお尋ねの生命保險中央會、竝びに損害保險中央會に對する政府との關係でありまするが、政府はこの生命保險中央會に對しましては、資本總額千五百萬圓の中、千四百五十萬圓を出資しております。
これは協榮生命保險會社に移讓せられないのであります。他面千五百萬圓の政府出資その他の出資になる資産というものは整理勘定に留保いたしまして、缺損を生せしめないように政府出資金はそのまま囘收し得る。それから損害保險中央會にありましては、これは五千萬圓の出資金になつておりまして、全額政府の出資金であります。これまた生命保險中央會の場合と同樣に整理勘定に殘るのであります。
○福田政府委員 生命保險會社を整理統合すべき絶好の機會であるという御説でありますが、その點につきましてはまつたく同感であります。ただそれをいかなる方法でやるかという方法論の問題ではないかと考えるのであります。
また生命保險會社にありましては大部分のものが資本金がなくなるというふうな見透し、また信用組合、市街地信用組合、農業會、無盡會社等におきましては、半分以上のものが大體資本金がなくなる見透しであります。提案の理由でも申し上げてあると存ずるのでありますが、この資本金がなくなるということになりますと、結局解散するか、他に合併するか、また第二會社をつくるか、このほかに現在では手がないのであります。
○福田政府委員 生命保險中央會が協榮生命保險會社に承繼せしめる資産、負債は六月二十日現在の調べがあるのでありますが、資産では現金及び預金が四百二十七萬五千圓、有價證券が二千二百六十萬五千圓、貸付金が二百二十五萬八千圓、不動産及び動産が三十六萬圓、その他八十二萬六千圓、合計いたしまして三千三十二萬四千圓と相なります。
○福田政府委員 協榮生命保險會社は、これは間違いましたら訂正いたしますが、多分昭和十年ごろ設立になつておつたものであります。それでこの協榮生命というのは弱體の保險を主として受けもつていたので、すなわちこれを專門的に申しますと標準下體と申しますか、この保險をやつておつたわけであります。同時に再保險の仕事もやつておつた。
○福田政府委員 お説の通り、生命保險會社は戰爭によつて相當の打撃を受けまして、先般の再建整備の措置を適用いたしますると、ほとんど大部分は資本金全部がなくなるというような事情にあるのであります。この際に、第二會社を設立いたしますかどうかという問題に關連するであろうと思うのでありますが、第二會社の設立の要望は非常に熾烈であります。
○西村(榮)委員 ただいま銀行局長の御説明によると、生命保險會社は戰爭中大きな損傷を蒙つたのでありますが、率直に申しますと、保險會社が戰爭中戰時死亡竝びに公債のしよいこみのために蒙つた損失というものはきわめて僅少です。生命保險會社が今もつておるきずというものは、これは大部分戰前のきずをそのままもち越しておるのである。
○福田政府委員 協榮生命保險會社というのは昭和十年設立をみまして、どういうことをやつておつたかと申しますと、生命保險の再保險業務を一つはやつておりました。それからもう一つは標準過大と申して普通の保險會社ではとらない弱體な方の保險をやつておつたのであります。